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自宅に電話を新設するために電話を見に行った
一人暮らししていたときは、電話といえば携帯電話でした。部屋に据え置きの電話なんてなくても携帯ひとつあればなんの苦労もいりませんでした。しかし一人身でなくなってからは自宅にも据え置きの電話くらいは必要だと判断して電話を新設しようと思いました。どうせなら気に入った機能やデザインの電話がいいと思い電気屋でいろいろと物色しようと思いました。携帯だったら機種を変えたりするのに慣れているのに固定電話だとなんだか勝手がわからずにとりあえずデザインで探すことに決めました。迷いつつもいくつかのものにしぼりました。そして次は機能の部分です。やっぱりファックスは必須だと思い店員さんと話し合い良さそうなものを選んでもらいました。そんなときにふと実家の電話のことを思い出しました。わたしの家の電話は11歳の時までまるで昭和のような黒電話でした。ボタンを押すタイプではなくダイヤルを回していくタイプでした。もともとじいちゃんとばあちゃんが住んでいた家なのでそれは仕方ないのですが、友達が家に遊びに来るときなんかはなんとなく恥ずかしく電話を隠したいような感覚がありました。実際電話の上にナプキンをかけて友達に電話のことを指摘されないようにしたりしました。でも今にして思えば不思議なもので黒電話は味があっていいものだったんじゃないかと思えるようになりました。さずがに電話を新設するときに黒電話は設置しませんが趣深いものでした。
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